9300系の建造によって余剰となった京都線特急車両6300系について、6351F・6352F・6353Fの3編成を8両編成から4両編成に短縮、アルナ車両にてリニューアル工事を実施し、2009年春より嵐山線で再び営業運転を開始することになりました。
この度、2008年6月からアルナ車両に入場した6353Fのリニューアル工事が竣工し、2008年11月15日に開催された嵐山駅でのレールウェイフェスティバルにあわせてリニューアル車両の試乗会と嵐山駅での車両展示が行われました。
リニューアル車両 外観
外観の変更点は、側面ドアの窓を従来のリニューアル車両同様に拡大、複層ガラス化したドアに交換され、社章も金属の切り抜きになり、旧社章と同じく車番の上部に取り付けられました。
前面については、種別灯がHIDになった以外は変更点はなく、6300系の特徴である前面のステンレスの飾り帯も健在です。
しかし、クーラーについてはリニューアル車両で採用されている機種に交換されず、従来の機種を引き続き使用しています。
リニューアル車両 内装
内装に関しては大幅に変更され、1+2列のクロスシートとドア付近をロングシートとしたセミクロスシート仕様となり、クロスシートの座席やロングシートのモケットも9300系と同じものに交換されました。
この他、化粧板の張替えや日よけを鎧戸からフリーストップカーテンに交換、全車両に車いすスペースの設置、ドア開閉予告表示灯の設置、網棚の交換、つり革の増設など、従来のリニューアル車両や7300系リフレッシュ車両に準じた仕様となりました。
しかし、リニューアル車両には例外なく設置される旅客案内装置については設置が見送られました。
試乗会&嵐山駅での車両展示会
リニューアル車両の竣工を記念して、2008年11月15日に嵐山駅で開催されるレールウェイフェスティバルで1時間限定の車両展示会が開催されました。
また、嵐山駅までの回送を兼ねて、一般応募による6300系リニューアル車両の試乗会が行われました。
嵐山駅での車両展示会中は6353Fが阪急最古参編成の2309Fや多客輸送応援用の8311Fとホームを挟んで並ぶ姿も見られました。
なお、嵐山駅での車両展示会終了後は足早に正雀車庫まで回送されました。