207系F1編成(1F) つり革増設

2008年4月頃に、207系量産先行車であるF1編成(1F)の7両全車両につり革が各車両に24個(先頭車は21個)増設されました。

これは2005年に発生した福知山線(JR宝塚線)脱線事故において、つり革などが事故の際に乗客の安全確保に役立つことが裏付けられたことによるもので、今回は207系全車両へのつり革増設(2008年5月の定例社長会見で公式に発表)を行うにあたっての試験的な意味合いで、先行してF1編成に増設されました。

ラッシュ時に乗客が集中するドア付近に枕木と平行に3個ずつ、8か所(先頭車は7か所)に増設されています。

つり革増設だけでなく、一部車両では試験的なつり革の交換も行われています。

3号車に位置するサハ207-2は一部のつり革が従来より長いものに交換され、321系同様に背の低い方でも容易に掴めるようなつり革配置になりました。

4号車に位置するサハ207-1はつり革増設だけでなく、全てのつり革がJR東日本E231系などで採用されている三角型のつり革に試験的に交換されました。
こちらも321系同様のつり革配置になりました。

※ サハ207-1とサハ207-2のつり革は、2009年4月に全てもとの丸型のつり革に戻されました。